少し遅い夏休みを使い一泊二日の冒険をしたくなり、いつもの幼なじみと旅行の計画を立てた。

昨年は那須塩原のレトロな廃墟体験をしてエモい写真を撮影しまくって、食べたいものを食べる旅をしたのだが、今年もまたとんでもない場所を幼なじみが探してきたので、その旅行記を書いていこうと思う。
今回もOM-5&17mmレンズと一緒に旅をする
今回の旅もOM SYSTEMのOM-5と一緒。 レンズはこの度購入したM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 IIを装着して行った、旅に行くときは手元も撮影でき、良い感じのボケ感を出せる17mmレンズが一番オススメである。
今回の旅のルートを簡単にご紹介
今回は僕が富士へ行ったことがないというところから始まり、工場・ホラー・エモーショナル・ノスタルジックが好きというパワーワードを友人が拾い上げ、このルートを辿ることになった。
JR東海道線 吉原駅と岳南江尾駅を結ぶ全長9.2Kmのカワイイ鉄道に乗り、工場内を駆け抜けるレトロ・ノスタルジックな風景を楽しんできた。


富士駅で食料を調達しつつ、ノスタルジックな風景を堪能し、身延線へと乗り込む


行く前からわかっていたことなのだが、下部温泉駅に下り立つと周りに売店・飲食店は1件ほどしかなく、あとは閉館した温泉郷の風景が広がる... この後人生最大のホラーホテルに泊まることになるとはつゆ知らず..


一度足を踏み入れたらおそらく二度と同じ世界には戻ってこられないようなホテルに泊まることとなった僕ら、後ほど詳しく紹介するが僕にとっては最高に楽しい思い出となったのである。


初めて静岡に降り立ったということもあり、静岡名物の富士そば・出しの染みた静岡おでんを堪能し美味しさに悶絶していた


旅の始まり 吉原駅〜岳南電車へ乗る
さて、旅はJR東海道線の吉原駅から始まる。 東海道線は日頃からよく利用はしていたものの、熱海より静岡側へ行ったことがなかったのだ。
今回吉原駅から岳南電車という列車に乗り9.2kmのカワイイ寄り道を実施した。

静岡県富士市内の吉原駅と岳南江尾駅とを結ぶ岳南電車は、全ての駅から富士山が見えたり、工場夜景電車があったりと約9kmの旅の中にステキなワードがギュッと詰まっているのである。


吉原駅に到着して周りを見渡すと、山の方向に煙を上げた工場の煙突が見える、それ以外は特に目立ったものはなく、小さなスーパーが一つだけある。 我々はそのスーパーで手作り感満載の焼き鯖寿司を購入し、岳南電車の駅舎へ向かった。




電車は約1時間に2~3本のペースで走っている赤い顔が印象的な電車。 京王電鉄の井の頭線を譲り受け両端に運転台を取付け1両で走行できるよう改造されたレトロでカワイイ外観である。
大人750円|こども 310円のフリー乗車券は昔懐かしの型紙でできていて、ちゃんと改札鋏(かいさつばさみ)で切符を切ってくれるのが今となっては貴重な存在。
吉原駅から既にエモーショナルなタンクの景色を眺めながら出発の時刻を待つ。

↑「紙の都」富士市の繁栄を支えてきた岳南電車は製紙工場の間をトコトコと走り抜けるのが醍醐味、AIで生成したか、リアルなイラストに見えるくらいステキな車窓である。



どこを切り取っても懐かしい風景が広がっている。 椅子の汚れや黄ばんだ窓の汚れですら愛おしく感じてしまうのだが、僕は決して電車オタクではない(笑)電車にはまったく詳しくないのだ。

この、工場の鉄骨の中を走り抜けていくシーンは、子供から大人まで興奮する風景ではないだろうか? まるで採掘が続く鉱山の中を駆け抜けるビックサンダーマウンテンのような雰囲気でもある。
今回は日中に岳南電車へ乗車したが、2023年7月から始まった「鉄道夜景」と「工場夜景」を楽しめる「富士の宵号」(ふじのよいごう)はキラキラ輝く工場夜景が楽しめるのでいつかまた夜の岳南電車にも乗ってみたいと思う。
吉原本町で下車〜昼食〜吉原本町へ歩く
吉原本町の駅で下車し、すぐ近くにある商店街を歩いてみる。





ここにも昔懐かしいノスタルジックな風景が広がっている、昼食でお世話になったのは「活貝センター 富士吉原漁港店」ここでは店内の水槽にいるたくさんの貝の中から自分の好きな物を選んで自分の席で焼いて食べることができる貝好きにはたまらないお店なのだ。
営業時間前に到着してしまった僕らに声をかけてくれ店内で待たせてもらえたステキな店主に乾杯。





満腹になったところでまた歩き出す、一駅分を徒歩で散策しながら本吉原駅を目指す。 ↑写真にもあるように、本吉原の駅は工場に隣接しているため、なかなか迫力のある風景が楽しめる! 駅舎の横に巨大な煙突とタンクなんて...ファンタジーの世界でしかお目にかかれなさそうなので、信じられないくらいテンションが上がってしまった。

ちなみに本吉原駅は文化庁の登録有形文化財としても登録されている貴重な駅舎である。
この後岳南電車に乗り終点の岳南江尾まで行って、吉原駅まで戻ってきた。
富士駅〜身延線に乗り換え
吉原駅から富士駅へ移動し、ここで食料を調達する。 なぜならこれから向かうホテルは『周りになにもないから気をつけて来てください』というメッセージを事前にホテルからもらっていたため、下部温泉駅に着く前に夕飯などを調達したのだ。


富士駅周辺も歴史を感じる大変エモーショナルな街並みが広がっている、ずっと写真を撮っていたいところだがそろそろ身延線へ乗らないと目的地への到着が遅くなってしまうため富士駅を後にし身延線へ乗り込んだ。

身延線は静岡県富士市と山梨県甲府市を結ぶJR東海の鉄道路線。身延山久遠寺や富士山への玄関口、富士川沿いの自然など沿線には多くの観光スポットがあり、観光客の利用も多い路線である。
我々は、特急「ふじかわ」を利用して一気に静岡県から山梨県へとジャンプしたのだ。



約1時間の乗車を終え到着したのが「下部温泉駅」
下部温泉は、武田信玄が川中島の戦いで、上杉謙信から受けた肩先の傷をここで治したと伝えられて以来、信玄公の「かくし湯」として知られている。


見渡す限り山。 そして無人駅。
僕ら以外の人が見当たらず、1時間の移動時間で実は100年くらい経ってしまっていたかのような錯覚を起こすほど誰もいないのだ。




誰もいないことに若干恐怖を感じつつ温泉郷の中へ歩みを進めるのだが....閉館した旅館たちが軒を連ね、怖さに拍車をかけてくる。。怖い....というか奇妙。。

そしてようやく到着した今回の宿。 下部温泉郷の湯元ホテルである。
先に言っておくが、僕は個人的にこの湯元ホテルがすごく好きになったのだ、なぜならこれから起こるホラー体験はその辺の宿泊施設では体験できないような風景が広がっているからである。
なので頑張ってホテルを経営している方に対して敬意を持って「このホテルが好きです」と言いたいし、逆にこの雰囲気をウリにして宿泊者を増やしてもらいたいと本気で思っている。
廃墟好き必見の旅館内部
こう.....なんだろう.....一枚ずつ説明してもいいのだが、おそらくギャラリーでお見せした方がインパクト的に伝わるかと思うので、どうぞ寝る前にゆっくりギャラリーを見ていただければと思う。
何度も言うが我々はこの風景の館内に格安で宿泊したのだ。 鍵がかかっているように見えた客室内トイレや、釘で開かなくしている謎の戸などなど、とにかく怖くて不思議な空間がどこまでも広がっているので、正直僕はこのホテルの全てを見学したくなった。
温泉に関しては、自家屋内に湧出口を有するホテル・旅館は、下部温泉郷に3軒しかなく、湯元ホテルはその中の1軒であり、湧出量、温度共下部温泉NO.1とのこと、水の専門家によれば、他の温泉と比較して、湯の殺菌力は抜群と評価されているらしいので、温泉マニアにとっても注目のホテルかと思う。




今回特に気に入っている風景はこの4枚。 どこからスタッフオンリーなのかも正直わからなかったので、『果たしてここに入って大丈夫なのだろうか...』という感じで恐る恐る見学していた。
おそらく今は行くことはできないであろう『別館』や『別館の別館』までは足を踏み入れることはなかったが、朝起きてトイレに行ったときに暗い廊下の向こう側からお爺ちゃんが現れたときは、『あぁもうダメだ...』と思った。
もちろん後になって、ここのホテルの管理をしてくださっているお爺ちゃんだということがわかったからよかったが....危うく二度とホテルから出られないかと思った。
管理してくださっているお爺ちゃんはすごく優しい方だったので、もう少しこのホテルについて聞いてみたくなったが、電車の時間もあるためホテルを後にした。
熊野神社の鳥居も見どころ

ここの風景はネット上でも割と人気のある場所らしいが、入り組んだ建物の隙間を入っていくような熊野神社の入り口にあたる鳥居も非常に奇妙なノスタルジーを感じさせてくれる。
まだまだブログでは語り尽くせない下部温泉郷だが、この後は下部温泉駅に戻り身延線で静岡へと向かった。


下部温泉駅の前には『しもべの湯』というスパ施設があり、その施設の前に無料で入れる足湯がある、電車が来るまでの間ここで駅を眺めながら足湯に入ることもできる。
そして今さらながら『エキタグ』というモノを知った。エキタグとはJR東日本企画が提供するスマートフォンアプリで、駅に設置されたNFCタグにスマホをタッチすることで、各地の鉄道駅のスタンプをデジタルで集めることができるサービスのこと。 さっそく下部温泉駅のスタンプをゲットした。
ちょっと面白そうなサービスなので、今後はエキタグ集めを目的にカメラ旅をしてもいいかなと思った。
最後は静岡名物で締めくくる
静岡駅に来たら必ず食べたい、富士見そばのかけそば。 安くて早くて美味しい、期待を裏切らない味が好き。


そして今回僕が人生で初めて食べたのが『静岡おでん』

正直に言おう....こんな美味しいおでんは食べたことがなかった...静岡県民はいつもこんな美味しいおでんを食べているのか、なんて羨ましいんだ、と連呼しながらおでんを食べていた。
一泊二日でホラーもノスタルジックも美味しいモノも堪能した
ご当地の美味しいものはもちろん、ホラー旅館体験もノスタルジックな工場を走り抜ける電車も、まさかたった一泊二日でこんなに好きなことを堪能できる旅ができるとは思っていなかった。
家族と一緒に行ったら蜂の巣にされるような旅も、気の合う幼なじみとなら冒険に変わるのがまた良い。
こうして今回の夏の旅は幕を閉じたのだが、まだまだ日本国内には僕の知らない『最高にステキな場所』が眠っているんだな〜と改めて思った。
さて次はどこに行こうか。


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