気がついたら43年も生きていたんだ。 あたりまえの事なんだけど、改めて考えてみると自分がそんなに長く生きていることに少し驚いたりしている。
僕が勤めている会社には誕生日休暇というものがある、せっかくもらえた休暇だから、なにか特別なことをしなくてはいけないと思ってしまうのが僕という人間で、朝から普段はあまりできないことをしようと思った。

犬に喋りかけてみたり

植物に水をやったり

エスプレッソブレンドを濃いめに淹れてみたり

朝日でクルクルと回っているラジオメーターを眺めてみたり

少し散らかっていた秘密基地を整理してみたり
野菜に水をあげたり、アクアリウムの魚たちに餌をあげたり、掃除機をかけたり、お皿を洗ったり、ゴミを捨てたりしてみる。

ボブディランのレコードを聴いてみる、ボブディランを聴いていると村上春樹の小説が途中まで読んで止まっていることを思い出したりする。
いつもと違うことをしようと思っているんだけど、いつもと同じ事をしている
休みなのは僕だけだから、子供たちを学校へ見送ったり、嫁を職場の近くまで送ってあげたり。
いつもはガソリンを節約しないといけないから、必要最低限の送り迎えしか車を動かさないようにしているけれど、今日くらいは自分の生まれ育った街までドライブしてみるのもいいかな。

信じられないくらいクッキリとした景色が視界に飛び込んできた。
こんなキレイに見える海も久々に見た気がする、ご先祖から『誕生日おめでとう』とこの景色をプレゼントされているような朝だ。
幸せだな...
普通で、素朴で、静かで、気持ちが満たされている。
これが一番幸せなんだな。
さて、少し気ままに一人旅でもしに行こうかな。

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