4月に入りようやく春めいた日が続くようになってきた今日この頃、世間では入学・入社式などなど新しい出会いの季節でもあり、なんとなく僕自身も胸が躍るような気持ちがしている。
子供たちも進級し、また新たな生活スタイルが始まろうとしている。
そんな中、最近息子が面白い研究をしていたので、行程をすべて写真に収めておくよう頼んだ。
その研究というのが『自作でフィンガーボードのデッキを作る』という研究である(笑)研究とか大層な呼び方をしているが、指スケが好きすぎるがお金がない為自力で自分で作るという選択をしたまでである。
息子がフィンガーボード(指スケ)を好きになった過去

↑以前息子がまだ小さかった頃に一緒に工作したフィンガーボードから始まり、

セメントまで買ってきてハーフパイプを一緒に作ったりしたのだが、親としては『そのうち飽きるだろう』という気持ちとは裏腹に、リアルスケボーもフィンガーボード(指スケ)も信じられないくらい長く続いているのだ... それに加えて訳のわからないラップを口ずさみ、偽の金のネックレスを首から下げ....もう中二病が炸裂しているのだ。
本当に子供という生き物は、親の理想や予想をはるかに裏切った行動を取るから面白いのである....
自作のフィンガーボード(指スケ)をどうやって作ったか?
さて前置きが長くなってしまったが、早速自作のフィンガーボード(指スケ)の作り方を写真と一緒に解説していこうと思う。 制作工程の写真はすべて息子が撮影したため、少し見づらいショットもあります(笑)

まず最初のきっかけは、MakerWorldという国内外で3Dモデリングされたデータが無料公開されているサイトを息子と一緒に閲覧しているところから始まった。
息子は中二病なので、メリケンサックやら折りたためるナイフやら、とにかく中二病が喉から手が出るほど欲しいアイテムを3Dプリンターで出力したがるが、すべて却下している(笑) ただ唯一父と子で意見が一致したのが↑『フィンガーボードのモールドテンプレート』である。
これを出力したら、フィンガーボード(指スケ)のデッキを自作して大量生産できるのでは!? そう思い親子で興奮状態になり、早速出力を開始した。

出力に6時間以上がかかったが、なかなかしっかりした作りになっている。
デッキの素材はバルサ材(薄板)と強力ボンドを使用

次にホームセンターに行って買ってきたのは、強力木工用ボンドと1mm厚・2mm厚のバルサシート(薄い木材のこと)今回この薄いバルサ材を、3Dプリンターで出力したモールドで挟み込んでデッキを作るという計画である。


フィンガーボード(指スケ)のモールドのサイズに合うようにバルサ材をカットしていく、今回1mm・2mm厚を購入したのは、本物のスケボーのデッキは薄い板を何枚も重ねて強度・厚みを出している為、今回リアリティのあるミニチュアスケボーを目指したかったのだそう。

次にカットしたバルサ材(1mm・2mm)を強力木工用ボンドで2枚貼り合わせる、今回デッキの厚みをを色々と試して見たかったとのことで、初回の製作は1mm+2mmの合計3mm厚のデッキにする予定。
少し霧吹きで湿らせて水分を浸透させた後に、モールドに挟み込んでスプリングクランプでがっちり固定する。
本来ならプレス機などの強い圧力でプレスする必要があるのだが、自宅にあるモノだけで固定するとなると今のところスプリングクランプくらいしか最適なモノが見当たらない。
しっかりとフィンガーボードの形になっている!!


1日プレスした状態で寝かして、次の日にモールドを外してみると、バッチリとバルサ材がモールドの形になっているではないか!! 予想通りとはいえ親子で『うぉ〜』っと感動してしまった。

まだバルサ材には水分が含まれているため、キッチンペーパーでバルサ材を挟み込んで、さらにモールドでプレスして半日ほど待つ、これでバルサ材に含まれた水気がほぼなくなる。
カットラインを決めて削り出し

水気が飛んで形が定まったバルサ材を、今度はフィンガーボード(指スケ)の形にしていくため3Dプリンターで一緒に出力したボードサイズのテンプレートを使ってカット位置を決めていく。

3mmのバルサ材はノコギリやピラニアでカットするより、サンダー(電気ヤスリ)で削り落としていった方が正確な形に仕上げられるため、父がサンダーを固定し職人のように息子が板を削り落としていく。
手作りフィンガーボードの完成!


こうして仕上がった生まれて初めて息子が自分で作ったフィンガーボード(指スケ)のデッキ。 ちゃんとモールドのお陰でしっかりとした曲線が出ていて、本物さながらのディテールになっていると思う。
ニスを塗って、トラックとデッキテープで仕上げ

急にデッキの色が変わっているが、ニスを塗った工程の写真を撮り忘れたらしい(笑)マホガニーのニスを塗って乾燥させた状態。 トラックとホイールは、もともと持っていたフィンガーボード(指スケ)から取り外して装着しているが、見た目的にはかなり本格的なフィンガーボード(指スケ)に見える。

デッキテープも元々使っていたフィンガーボード(指スケ)のテープを貼って、技もしっかり決められるようになっている。
3mm・4mm厚色々制作してみた

仕上げはラッカースプレーを使って、良い感じにデッキが仕上がったようだ。 1枚目が仕上がってから厚みの違うデッキを何枚か作って技の決めやすさを試しているようである。

3Dプリンターで作ったフィンガーボード(指スケ)用モールドで、自分好みのデッキを作る計画はうまくいったようである。
課題としてはプレスする際の力がもう少し強いといいのだが…自宅にあるもので強い圧着ができる何かを考え中である。
楽しくなったらしく、セクションまで自作し始める...


今回の自作フィンガーボード(指スケ)が思いのほか楽しくなった息子は、中学の授業で習ったTinkercadを駆使して、セクションまで作ったようだ。

↑昔は頑張って厚紙を駆使していたセクションも、自分でモデリングして、3Dプリンターで出力できるまでなったのか.....これも成長ということか....
3Dプリンターを家庭に置くメリット
それにしても、3Dプリンターが我が家に来てからというもの、想像したモノを作ってすぐにカタチにできる環境というのは大人ももちろん楽しいのだが、子供の教育的な観点で見てもメリットが大きいような気がしている今日この頃。
まだまだ3Dはハードルが高いな〜と思っている方も、Tinkercadでできる簡単な3Dモデリングから始めて、家庭用で安価な3Dプリンター、BambuA1miniでデビューしてみるのもオススメである。



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