以前『プラモデルでスパルタ教育をうける6才児 の巻』で生まれて初めてプラモデルという物を触り、父からスパルタプラモ教育を受けたうちの息子。

そしてプラモデルの魅力にどんどん引き込まれていき、先日オモチャ屋を親子で物色しているときに
『X-WINGのプラモデル作りたい....¥500のじゃなくてもっと大きいヤツ』
ついにこの日が来てしまったか...1/72モデルは¥2,000と少々値が張るため、7歳児に買ってやるには若干勇気がいる。
ふと私の脳裏に自分が小さかったときに作ったプラモデルの思い出がよみがえった....そう、あれは確か日産のスカイライン、年の割に結構高度なプラモデルを誰の手も借りずに作ったのだ。
そして母親にいとも簡単にゴミと間違えられて捨てられたのはもはやトラウマ級に忘れられない出来事だ。
作ってみたいという意欲に失敗を覚悟でやらせてみる価値はあるのではないだろうか....
X-WINGプラモ=¥2,000 息子のやる気=プライスレス
『わかった買ってやる、説明書自分で読んでやってみな』
そう言ってプラモデル売り場で、1/72スケールのX-WINGレッド中隊仕様 スペシャルセットとカラースプレーを購入、ボディの色も自分で選ばせる。

以前の小さなモデルと違い、とにかくパーツが多いので、箱を開けた瞬間から動揺する息子。

まずはラッカー

自分で選んできたカラーで色を塗っていく。
しかしなんでこんなへっぴり腰なんだ...と思いながら私はなるべく黙って様子を見守る。
ニッパーを使って切り離し→組み立て


塗料が乾いたら、ゲージから切り離し黙々と説明書を読みながら組み立てていく息子をみながら正直¥2,000をケチってしまった自分を恨んだ、やはり子供の『作りたい』という裏側にはものすごいパワーが秘められているもんだ。
このパワーで宿題もやってもらいたいものだ。


時が経つのも忘れただひたすらに組み上げられていくX-WING、しかし1日ですべてが出来てしまうほどのボリュームではなく、学童から帰ってきては制作に没頭する日が続く。

私が知らない間にX-WINGの形が徐々に見え始め、息子のスターウォーズに対する愛がすべて注ぎ込まれていく。

さぁ、もうすぐだ!!
そして事件は起きた...
数日後、私が職場から帰宅するとリビングからプラモデルを抱きかかえ走ってくる息子、その勇姿はまるで私が小さい頃にスカイラインを抱きかかえている姿そのものであった。
自慢げに見せリビングへ戻ろうとした瞬間事件は起きた。

夕飯の支度をしてキッチンから出てきた母親と衝突し、X-WINGが大破。
突然のできごとに驚いた直後、今まで聞いたこともない悔し泣きをしプラモデルを前に床に突っ伏す息子。
地道に作り上げてきたX-WINGが一瞬にして壊れた息子の気持ち、数日間頑張っていた息子の姿を知っている嫁のいたたまれない気持ち.....、"そんなのどうでもいいわ" という娘の冷めた目
もはやこの状況は誰も悪くない....事故である....
しかしプラモデルの一番弱い部分が折れてしまったため修復してもきっとすぐに折れてしまうような壊れ方をしている為、これはもう無理かもしれない....
散々泣いて泣いてようやく就寝した後、リビングに独り残った私は、落ちたプラモを拾い集め
『私の出番のようだな....』
誰も聞いていないのにかっこつけた。
昔母親にゴミと間違えられて捨てられたことに気がついた日の挫折...きっと息子もあの時と同じ気持ちだったんだろうか、しかし偶然か必然かプラモデルが捨てられるor壊れるというエピソードには必ず母親という存在がかかせないのはどこの家庭でもありえる話しではないだろうか(笑)
父の本気、壊れたプラモを修復してやる。
泣くな息子。
壊れたらもっとかっこよくしてやればいい、それが人生という物だ。

後日プラモデルのディテールアップパーツと呼ばれる小さな部品をたくさん買いそろえ帰宅。
「これもっとかっこよくしてやるよ、直したら続きはお前が作ってな」
そう約束し、黙々と修復作業を始める。


いいか、息子よ

壊れた怒りに身を任せてはいかん、それはダークサイドだ...

また作ればいい、今度はもっと良くしよう

"失敗"こそが最高の師匠だ...

そう、人生と一緒である...

これで次に誰かとぶつかっても折れることはない、真鍮のお陰で重みが増して重厚感が出たのもメリットだ。
修復できたX-WINGをリビングの机に置き、その場を後にするとヒソヒソした声で息子が嫁に話しかける
『見てよママ、パパが前よりもかっこよくしてくれたよ!! うっひょ〜』
できれば本人の前で言ってくれ。
こうして、復元する大切さを教わった息子、壊してしまった罪悪感から解放された嫁、"そんなのどうでもいいわ" という娘の覚めた目
我が家に平和が戻った

プラモデルは継続され、今もまだ続く。 細かいマスキングテープや力が必要なところ以外はすべて息子が一人で制作中。

また、できあがったら更新します。
追記 ≫ 約束を守り1人で完成させたプラモデルが気持ち悪いほどよくできていたので見てやってください。


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